お気に入りのエンドミル。OSG AE-VML6x19。超硬鉄系用4枚刃不等リード。これを使うようになってからぐっと能率も仕上がりもよくなった。
本来、AE-VMS(ショート)のほうが条件が合う場合が多いが、ロングのほうが研ぎ代が多いのでお得感が強い。
お気に入りのエンドミル。OSG AE-VML6x19。超硬鉄系用4枚刃不等リード。これを使うようになってからぐっと能率も仕上がりもよくなった。
本来、AE-VMS(ショート)のほうが条件が合う場合が多いが、ロングのほうが研ぎ代が多いのでお得感が強い。
先日、MX-20でS50CをCNCで削っていて、X軸送りSTMがちょっとずつ脱調してずれていくトラブルが起きた。
動作チェックするとX軸送りが時々引っかかる。アリ溝のジブを調整するが、どうもガタつくのに動きが渋い。で、アリ溝の当たりをブリューペーストで見てみた。案の定当たりがかなり悪い。どれ、修正してしまおう。
本来は、アリ溝に合わせたテーパの平面ゲージを作って、それに合わせて可動側と固定側をそれぞれすり合わせるのが筋なんだが、準備が色々必要だし、これだけ状態が悪いなら、現物合わせで可動部の水平面だけ仕上げてもだいぶましになるんじゃないかな、ということで、ともかくやってみる。各軸の直角度やら直線度やらにも影響するので、今回はあまり頑張らず、次の仕上げ代を残して様子をみる方針。
X軸から始めたが、写真は撮り忘れ。
次、Y軸。
固定側平面部にブリューペーストを薄く均一に塗る。
ここまで来て、Xテーブルとベースの間にも接合面があることを思い出したが、まあ次の機会にやることにする。
組み上げて動作を確認。ジブの調整もきちんと出るし、負荷が随分下がった。場所によって負荷が大きく変わることを心配したが、特に問題なさそう。
負荷が下がって送りモータのトルクに余裕が出たので、Mach3のモータ最高速と加速度を再設定した。
元 X Y Z
Velocty 1000 800 600
Acceleration 100 100 50
修正後 X Y Z
Velocty 1600 1300 800
Acceleration 200 200 200
軽快に動くし、加速度を上げたのでマニュアル位置決めがやりやすくなった。
失敗した冒頭のS50C部品をテストがてら削ってみる。
これは良い。安定して削れるし、ビビらなくなった。特にバックラッシ補正で一瞬止まるところ。かなり条件を落としても一瞬ギャッ、とびびっていたのが全く無くなった。これでエンドミル寿命も延びそうだし、条件ももっと上げられそう。
ちなみに現状の鉄系の粗取り条件は、刃物がOSGのAE-VML6x19(これお気に入り)で2500rpm、F700、切り込み0.5mm、MQL。切り込みをちょっとづつ増やしてみよう。
あちこち削ったので各軸の直角度をみなきゃいけないけど、それはまた別途。
以前作ったフライス主軸テーパ抜きアタッチメントの接着が剥がれた。このバージョンを作った時の投稿が2019.12なので、概ね1年半持ったことになる。首のパイプが薄いから、引っ張りによる変形でちょっとづつ剥がれるんだろうか?
このアタッチメントが無いと、テーパを抜くのにドローボルトの頭をハンマーで叩くことになり、主軸ベアリングの予圧が途端に調子悪くなるので、もう一回作り直すことにした。
完成品はこれ。
今回は、主軸穴にタップで左めねじを切って、それに合わせておねじ側のアタッチメントを作ることにした。(ドローボルトの緩め方向で反力を受けるので、左ネジじゃないとアタッチメントが緩んでくる)
主軸の穴径はΦ11.4。ドローボルトはΦ10。M12P1.75の内径はΦ10.1。つまりアタッチメントに普通におねじを切るとパイプ部が肉厚不足で切れちゃう。なので、アタッチメントの主軸と勘合するおねじは、谷径Φ11.3程度でフラット部が広いイレギュラーなねじ山形状が必要となる。
まずは旋盤でブランク作成。
材質はSUJ2。生材でちょっと強いもの、ということで手持ち材から選んだが、かなり切削性が悪い。この前のようにSCM440調質材のほうが良かったかも。ドローボルトを通して
前回作ったキャップをねじ込んで完成。
今度は長持ちして欲しい。
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