ラベル

2018年4月29日日曜日

電気スタンドを直す。(昔話)

家にArtemideのTolomeoなる電気スタンドがある。床置きのちょっと大きいタイプ。




買ったのが2003年だったか。
いつ見てもかっこいいやつなのだが、ちょっと難がある。
アーム根元のダイキャスト部品が割れてしまう。
家のは買って5年くらいで二股になっている部分の片側が割れて、
しばらくそのまま使っていたが、そのうち反対側も折れてしまった。
二股になっている部分を締めて撓ませるから、脆いと折れてしまう。
当時、旋盤は持っていたが、フライスは持っていない。
A5052の丸棒をちょっと旋盤で削って、
後は手持ちドリルと金のことヤスリで仕上げた。
旋盤はあってもなくても、手間も仕上がりもあまり変わらない。

久しぶりに思い出して、ああこんなことやってたな、としげしげと眺めて、
ついでにちょっとだけ磨いてみた。
ここはmatなほうが雰囲気がいいので、ちょっとだけ。


ここが削り物なら、他は壊れる気がしない。一生物だと思う。


2018年4月4日水曜日

犬服を作る

直したミシンを使って犬服を作った。

家の犬の傷がちっともなおらない。冬に前足に痒い所が出来て、舐め続けて傷になった。
折角治りかけても痒いらしくてせっせと舐めるので、傷の修復速度が追い付かない。
舐めなければ治るだろう、ということで、
最初、包帯を巻いて、メッシュの包帯でカバーした。結局ずれて傷が見えてくる。
次、自己粘着性の包帯を巻いた。どうも蒸れて具合が良くないらしい。
その次、筒状の腕カバーを作った。寝てるうちにはずれてしまう。
単純に犬服を買えばいいんだが、買っても買ってもどうも体形が合わない。
長袖の犬服は結構難しいもので、体に合わないと拘束服のようになって、
階段から転げ落ちたりしてる。
これじゃあかわいそう、ということで、ぴったりの服を作ってやることにした。
体の寸法を測って3DCADで体のモデルを作って、
パーツに分けて平面に展開すれば何とかなるんじゃないか。
作って様子を見て寸法を補正していけば、そのうちぴったりになるだろう、という算段。


取り合えず、後ろ足は難しそうなので、前足だけサーフェスで作る。
こんなモデリングは慣れないので結構苦労する。

サーフェスを切り開いて、フラットキルトコマンドで平面に展開する。
(CADはProEWildfire5PE)
これがまた中々上手くいかない。
3次元曲面で展開時の歪が大きすぎると展開できないようだ。
細かめに分割して、後で合わせる時に繋がらない部分はごまかす。
展開した状態がこれ。ここまでくれば、後は何とかなる。


プリントアウトして型紙を作る。
これは腕の前側。胴とのつなぎ目が奇妙なRになった。
この曲線は2Dで考えたら中々導けないなぁ。

これは胴の下側。
上手く展開できなかったので、3分割してつなぎ目はごまかした。

 縫い代を付けて布を切り抜いて、ミシンで縫う。
(写真は無し。)
布は、取り合えず試作なので、ウエス箱から古いTシャツを探して使う。
初ミシンがニット地なのは、ちょっとハードルが高かったかも。

出来上がり。

まだまだちゃんとフィットしていないけど、実用上はOK。
数枚作って洗濯しながら着せている。
傷も概ね治ってきた。
もう少し寸法を追い込んで、四つ足の長Tシャツを作るのが次の目標。


2018年4月1日日曜日

ミシンを直す

 久々の投稿。
ミシンを直した。



このミシンは、僕が結婚する時に、祖母が使っていたものを嫁にくれた。
もう、細かいものは見えないから、といって。
1989年製のシンガー。電子化されていないジグザグミシン。
その後、ほとんど使うこともなく、十数年しまい込まれていた。
思い立って引っ張り出し、動かしてみる。
最初は動き渋っていたが、糸道回りのさびを落として給油し、ベルトテンションを調整したら何とか動き出した。
ポリウレタンのVベルトはひび割れもなく、問題なし。
下糸巻きのゴムもひびはあるが取り合えず大丈夫。


決定的な故障は1か所。
模様を選択するダイヤルのギアの破損。
ジュラコン(?)のギアにスチールがインサートされている部分が、ギアが割れて空回りする。圧入部は強度が厳しいようだ。
これを直すのは簡単で、MONOTAROでm1.0T18の金属ギアを買ってくるだけ。
便利な時代だ。




とはいうものの、標準ギアなので、現物に合わせて追加工が必要。
加工内容は、ボスの外周、端面削りとイモネジ用穴、タップ。
いつもの、何てことない加工、のジャンルだ。
左:加工前の標準ギア、右:割れた元のギア


ボスを削るのに、三つ爪チャックで上手いこと咥えられなかったので、
歯先円に合わせて割りリングを作る。


後は咥えて削るだけ。
今回は上手い具合に標準ギアの穴径と現物のシャフト径が同じだったので、
同芯度を気にすることもなく、三つ爪チャックでさくっと咥えて削った。
穴径も広げるのであれば、もっとちゃんと心出しする必要がある。



後から思うに、四つ爪チャックを使えば、18Tは4で割れるから咥えられたんじゃない?
まあ、やってみたかったから、いいんだけど。
次にネジ穴開け。
位置出しは目勘でもよかったが、一応丁寧にやってみる。
最初、センターファインダーで位置出ししようと思ったら、
ギアが磁化していて、センターファインダーが引き寄せられてくっついてしまう。
こんなことは初めてだ。


で、丸棒を使う。
ギアとスターティングドリルを適当に寄せて、Φ5mmのドリルロッドを乗せ、スターティングドリルをゆっくり離していく。ドリルロッドが落ちた所がボス半径+ドリルロッド直径+スターティングドリル半径の位置になる。


Y方向も同じ要領で。


原点を出して、ドリルで下穴を開け、


M4タップを切って出来上がり。 


組み立てて、表示と縫われる模様が合うようにギアの位相を合わせる。


当初、糸が絡んだり布を引き込んでぐずっていたが、
使っているうちに機嫌よくなってきた。

それにしても、ミシンの複雑な機構にはびっくり。
こんな機械が一時は一家に一台、というレベルで普及していたのは大変なことだと思う。
それだったら旋盤だって一家に一台でもいいんじゃないの?といろんな人に言ってみるのだが、そのたび呆れられる。

実は、ほかにも怪しい箇所は幾つかあって、例えばこれが今回直したギアで動かすカム部分。左のカムは割れている。壊れているのは写真に無い部分を含め全てプラスチックの部分。
負荷があまりかからないので一応問題なく動いている。
まあ、駄目になったらこれも作ろう。手間はかかるがやれないことはない。


このミシンで何を作ろうとしているかは、別途。