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2018年4月1日日曜日

ミシンを直す

 久々の投稿。
ミシンを直した。



このミシンは、僕が結婚する時に、祖母が使っていたものを嫁にくれた。
もう、細かいものは見えないから、といって。
1989年製のシンガー。電子化されていないジグザグミシン。
その後、ほとんど使うこともなく、十数年しまい込まれていた。
思い立って引っ張り出し、動かしてみる。
最初は動き渋っていたが、糸道回りのさびを落として給油し、ベルトテンションを調整したら何とか動き出した。
ポリウレタンのVベルトはひび割れもなく、問題なし。
下糸巻きのゴムもひびはあるが取り合えず大丈夫。


決定的な故障は1か所。
模様を選択するダイヤルのギアの破損。
ジュラコン(?)のギアにスチールがインサートされている部分が、ギアが割れて空回りする。圧入部は強度が厳しいようだ。
これを直すのは簡単で、MONOTAROでm1.0T18の金属ギアを買ってくるだけ。
便利な時代だ。




とはいうものの、標準ギアなので、現物に合わせて追加工が必要。
加工内容は、ボスの外周、端面削りとイモネジ用穴、タップ。
いつもの、何てことない加工、のジャンルだ。
左:加工前の標準ギア、右:割れた元のギア


ボスを削るのに、三つ爪チャックで上手いこと咥えられなかったので、
歯先円に合わせて割りリングを作る。


後は咥えて削るだけ。
今回は上手い具合に標準ギアの穴径と現物のシャフト径が同じだったので、
同芯度を気にすることもなく、三つ爪チャックでさくっと咥えて削った。
穴径も広げるのであれば、もっとちゃんと心出しする必要がある。



後から思うに、四つ爪チャックを使えば、18Tは4で割れるから咥えられたんじゃない?
まあ、やってみたかったから、いいんだけど。
次にネジ穴開け。
位置出しは目勘でもよかったが、一応丁寧にやってみる。
最初、センターファインダーで位置出ししようと思ったら、
ギアが磁化していて、センターファインダーが引き寄せられてくっついてしまう。
こんなことは初めてだ。


で、丸棒を使う。
ギアとスターティングドリルを適当に寄せて、Φ5mmのドリルロッドを乗せ、スターティングドリルをゆっくり離していく。ドリルロッドが落ちた所がボス半径+ドリルロッド直径+スターティングドリル半径の位置になる。


Y方向も同じ要領で。


原点を出して、ドリルで下穴を開け、


M4タップを切って出来上がり。 


組み立てて、表示と縫われる模様が合うようにギアの位相を合わせる。


当初、糸が絡んだり布を引き込んでぐずっていたが、
使っているうちに機嫌よくなってきた。

それにしても、ミシンの複雑な機構にはびっくり。
こんな機械が一時は一家に一台、というレベルで普及していたのは大変なことだと思う。
それだったら旋盤だって一家に一台でもいいんじゃないの?といろんな人に言ってみるのだが、そのたび呆れられる。

実は、ほかにも怪しい箇所は幾つかあって、例えばこれが今回直したギアで動かすカム部分。左のカムは割れている。壊れているのは写真に無い部分を含め全てプラスチックの部分。
負荷があまりかからないので一応問題なく動いている。
まあ、駄目になったらこれも作ろう。手間はかかるがやれないことはない。


このミシンで何を作ろうとしているかは、別途。

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