ジャンク扱いの真空ポンプを手に入れた。
油回転ポンプという形式、島津製の年齢不詳。
真空ポンプは前から気になっていた。この手の機器を、私は勝手に「人類の技術遺産」と呼んでいる。ネジの発明とか蒸気機関の発明、みたいな。油回転真空ポンプは1905年にドイツのゲーテさんが発明した形式。
今回、真空そのものも欲しかったが、ポンプの構造も見たいので、分解しやすいよう、なるべく古そうなものを探した。新しいちゃんと動いているのを分解するのは気が引けるし。本当は別体式のものが良かったのだが、どうも高いので、直結式で手を打った。
通電するとモータは回るので、オイルを入れたら動くだろうけど、全分解してクリーニング。
ボルトを外してプラハンマーで軸方向に叩いて外す。まずはオイル室カバー。
パッキンで貼り付いている。
続いて、オイル室とシリンダーの隔壁。
こちらはパッキンはないが、スプリングピンで位置決めされている。
隔壁のシリンダー側。ベアリングは。擦れ痕はあるが、案外きれい。ベアリングは6001。
シリンダー-モータ間もスプリングピンで位置決めされている。
外したシリンダー。
ベーン。FRPのようだ。それ程減っていない。
シリンダーとモータ部の隔壁。ちょっと傷があるのでダイヤモンドヤスリで軽く舐めた。
モータ回転子の反対側ベアリング。こちらは何故かKOYOの6201。どちらか交換したのかな。こちらも問題なし。
組み立ててオイルをいれる。オイルは真空ポンプ用。
量はオイルゲージのセンター狙い。200mlくらい。
これで完成、と思ったら、一晩置いたらオイルが下に垂れている。シリンダーの合わせ目から漏れているようだ。
オイルを抜いてからもう一回ばらして、ついでに前回見なかったリードバルブもばらして確認。問題なさそう。
液体ガスケットはシリンダーの当たり面に薄く延ばす。
反対面も塗って再組立。
締め付けるとちょっとはみ出すくらい。内側の油溝側にどれだけはみ出したか気になるが、まずはそのまま動かすことにする。
油回転ポンプという形式、島津製の年齢不詳。
真空ポンプは前から気になっていた。この手の機器を、私は勝手に「人類の技術遺産」と呼んでいる。ネジの発明とか蒸気機関の発明、みたいな。油回転真空ポンプは1905年にドイツのゲーテさんが発明した形式。
今回、真空そのものも欲しかったが、ポンプの構造も見たいので、分解しやすいよう、なるべく古そうなものを探した。新しいちゃんと動いているのを分解するのは気が引けるし。本当は別体式のものが良かったのだが、どうも高いので、直結式で手を打った。
通電するとモータは回るので、オイルを入れたら動くだろうけど、全分解してクリーニング。
ボルトを外してプラハンマーで軸方向に叩いて外す。まずはオイル室カバー。
パッキンで貼り付いている。
続いて、オイル室とシリンダーの隔壁。
こちらはパッキンはないが、スプリングピンで位置決めされている。
隔壁のシリンダー側。ベアリングは。擦れ痕はあるが、案外きれい。ベアリングは6001。
シリンダー-モータ間もスプリングピンで位置決めされている。
外したシリンダー。
ベーン。FRPのようだ。それ程減っていない。
シリンダーとモータ部の隔壁。ちょっと傷があるのでダイヤモンドヤスリで軽く舐めた。
モータ回転子のシリンダー側ベアリング。NTNの6203。特に問題ないので交換はしない。
モータ回転子の反対側ベアリング。こちらは何故かKOYOの6201。どちらか交換したのかな。こちらも問題なし。
分解した部品一式。
組み立ててオイルをいれる。オイルは真空ポンプ用。
入れ口はここ。排気口のキャップを外して入れる。
量はオイルゲージのセンター狙い。200mlくらい。
これで完成、と思ったら、一晩置いたらオイルが下に垂れている。シリンダーの合わせ目から漏れているようだ。
こういう時は液体ガスケット。(かな?)元はどうしていたのかわからないのだが。(面精度だけでオイル漏れを止められる程の仕上げではないし、パッキンを追加するクリアランスはない。シール剤を塗った痕跡もなし)
定番のスリーボンド。
オイルを抜いてからもう一回ばらして、ついでに前回見なかったリードバルブもばらして確認。問題なさそう。
液体ガスケットはシリンダーの当たり面に薄く延ばす。
反対面も塗って再組立。
締め付けるとちょっとはみ出すくらい。内側の油溝側にどれだけはみ出したか気になるが、まずはそのまま動かすことにする。
翌日油漏れチェック&試運転。
オイル漏れは無し。負圧は-0.097MPa(G)(ゲージ圧)。
絶対圧は、大気圧としてざっくり0.1MPaを足して、0.003MPa(A)。
定格ラベル表記からはもっと下がってもいいのだが、ポンプのコンディションの問題か、リークの問題か、ゲージの精度の問題か。
いずれにしてもゲージ圧で-0.1MPaを下回ることはないわけだから、このゲージで見れる精度はこの程度、と考えるのが無難な気がする。
これで何をするかはまた別途。
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