自転車のディスクブレーキのブレーキレバーにブレーキホースをつなぐ部分は、樹脂のチューブの端にコネクターインサートなる金属パイプ芯を入れて、外側からオリーブでカシメる構造になっている。
この、コネクターインサートがちょっと難題で、シマノの添付マニュアルでは、ブレーキホースを樹脂冶具を介して咥えてコネクターインサートをハンマーで叩いて入れることになっている。
叩くのって、いやじゃない?
自転車に組み付いたホースの端を万力で咥えるのも作業しにくいし。
で、挿入工具を作った。
右側のネジを締めてホースを咥えて、真ん中に見えるインサートを左側のネジを回して押し込む。ネジとインサートが回転して擦れるのが嫌だったので、回転止め付きのシリンダーを追加している。
分解図はこちら
上右がブレーキホース、その左隣がコネクターインサート。
本体とクランプはA2017 t10 シリンダー部はSUS303?ネジは有り物、ハンドルはMONOTAROのノブスター、全部手持ち材料で賄えたのがおかしい。SUS303ロッドなんて、確か中学生の頃に近所の東急ハンズで買ったもの。
製作途中で自転車仲間に話したら、ありますよ、プラスチックのやつが、とのこと。
うーん、まあいい、もう作り始めちゃったから。
ホースの把握力とか、インサートの圧入力とか、作業性とか、ホースに傷が入るんじゃないかとか、色々心配したけど、杞憂だったようで、簡単に入る。ホースを咥える時の剛性感がいい感じ。圧入するネジは、力は要らないけど回転数が多くてややかったるい。他にも、もう一回つくるなら改善すべき点はあるけど、まずはこんなもんじゃないかな。
改めて、シマノのHPからDealer'sManualを見てみた。(DM-GN0001-22-ENG)
ふーん、なるほど。TL-BH62なる工具がある。ホースカッターも付いてる。
アマゾンで7000円くらい。
作ってから見ると、答え合わせみたいで面白い。他にも、コネクターインサートは2種類あるらしい、とか、オリーブの外周面にはシマノグリスを塗る要求がある、とか、新たな発見があった。この手のマニュアルは時々チェックしないとね。
0 件のコメント:
コメントを投稿