ここは数年前から調子が悪くて、走っていると勝手にライトがONになる。(スイッチのポジションはそのまま)スイッチにちょっと触ると消える。
最近はそれに加えてウインカーを出していると時々ウインカーが止まってライトがONになっている。これは危ない。
こいつが問題のスイッチ
関連情報をNETで調べていたら、YOUTUBEでスペイン人の兄ちゃんがいとも簡単にスイッチの頭を外してまた嵌めて見せる。おお、これだ、とやってみたら、
思っているより一段根元側が抜けて、勢い余ってFPCを引っこ抜いてしまった。
うーん、これでハンドルを外してコンビネーションスイッチを開けるのは確定。
(ヘッドライトを諦めれば昼間は走れるかと一瞬考えたが、この状態ではウインカーも点灯しないので不可。どうやらライトスイッチの回路がオープンだとウインカーも点灯しないようになっている。)
まあ、やってみよう。
問題のライトスイッチ部分から分解してみる。
参考にした分解例(YOUTUBE)はこれ。
先ず、先端のボタンをへらでこじって外す。
これはそんなに固くないので、適切なへらで丁寧にやれば傷はつかない。
中に見える爪をラジオペンチでつまんで回転リングを引っ張ると抜けて内部が見える。
(この写真は後から撮り足したので、根元に組み付いた状態になっている。)
このときばね2つを飛ばさないよう注意。YOUTUBEでは袋をかぶせてから抜いていた。
ばらした状態がこれ。
接点部分は結構汚い。
パーツクリーナで洗ってチェックすると、
接点が削れて穴が開いている。
反対側の接点は凹んでいる。
過電流で焼けたか、FPC+接点銅箔の剛性が足りなくて当たりが悪かったか。
相手の可動側接点には問題なさそうなので、後者かな。
取り合えず、半田を盛って、平に削ってしばらくしのぐことにした。
これでどれくらい持つか。すぐだめになるようなら、PWBを削って接点部を作るかな。
さて、組立方にコツがある。
まず、プラスチックのスプリングホルダをラジオペンチをてこにして抜く。
回転リングにダミーの軸を嵌めて、それをガイドにスプリングホルダー+スプリングx2をスイッチリングに嵌める。(T20のトルクスレンチを使った)
ダミー軸が無いと、スプリングホルダーが傾いて、なかなかうまく入らない。
続いて可動側接点をスイッチリングに嵌める。方向注意。
スイッチリングのOマーク側の溝に可動側接点の切り欠きのある側を嵌める。この時、どちらの溝も外れ止めの爪があるので、接点のベロを内側から滑り込ませるようにする。ここがはまってないと、可動側接点が傾いて固定側接点にきちんと当たらないので、ライト付きっぱなし等のトラブルが起きる。(これやった)
この形が組めれば、あとは回転リングを軸に押し込んで、端のボタンを押し込んで、ライトスイッチ部は完了。
さて、次はコンビネーションスイッチ取り外し、分解。
1.エアバック取り外し
ハンドルを左90°に切ってエンジンOFF、バッテリー接点を外して10分以上放置。
ハンドル下の穴(今回は左9°に切っているので右側)に棒を突っ込んで、端をポンと叩く。(T25トルクスドライバーを使った)
そうすると、エアバックユニットがぽこんと外れるので、コネクタx2+ファストン端子を外す。
ハンドル中心のボルト(T50)を緩めて(外さない)ハンドルをガンっと引っ張るとハンドルが外れるので、それから中心ボルトを外す。
ハンドル軸奥左下のクランプバンドのボルト(10mm)を緩めて、プラスチックの爪2か所を浮かせてユニットを引っ張ると取れる。
後は爪を浮かせて上手いこと蓋を開ける。
中心の樹脂リングは爪3点で止まっているので、必要なら外す。今回は外さなくてもいいのだが、中を見たいので外してみた。
BOSCH製らしい。
因みに、このコンビネーションスイッチはCOM2000なる名前が付いているのだが、YOUTUBEで見る限り、内部構造はおそらく2種類あるようだ。冒頭のスペインにーちゃんが開けて見せてたのは、もう一種類のほう。ライトスイッチ部の構造もちがうんだろうな。
接点を確認したけど、こちらは問題なさそう。後は接点を洗って、接点復活剤を吹いて、グリスもプラスチック用に塗り替えて、最初に引っこ抜いたFPCコネクタを含め、元通り組立。
先程書いたようにライトスイッチ部の組立ミス等あったけど、修正してちゃんと復活。1週間ほど乗ったが、今の所ライトが勝手についたりウインカーが止まったりするトラブルは起きていない。
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