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2019年4月11日木曜日

ローレットホルダーを作る

ML-210用にローレットホルダーを作った。
ローレットホルダ完成図

ローレット加工は、円筒形の素材に、外周にギザギザのついたローレット駒を押し付けて、ギザギザを転写するもの。駒だけでは使えないので、ホルダーがいる。

随分前にローレット駒を買ったままほったらかしにしていたが、ローレットのノブを作る必要がでてきて、重い腰を上げた。
形状は「ミニ旋盤を使いこなす本(ISBN4-416-39031-9)」を参考にアレンジ。
材料は例によってストック品で賄う。
ホルダーとTスロットナットはFC、アームはS45C(キー材を削った。)シャフト類はS45C。ローレット軸は焼き入れした。ネジはSUS304のずん切りボルト、ノブはMONOTAROのノブスターのキャップに穴開け追加工。スプリングは近所のコーナンで、何か別件用に昔買ったもの。
ローレットホルダ分解図

旋盤に取り付けた状態はこれ。
ローレットホルダーを旋盤ML-210に取り付けた状態

今回の新しいトライはアームの穴2か所。ローレット駒用Φ6.35をジャスト0で、回転軸Φ8の穴を+0.02で開けたい。ドリルではこの精度は無理があるし、Φ6.35ドリルは少々お高い。Φ8はリーマも持っているが、下穴Φ7.5では取り代が大きすぎてフライスがオーバーロードで止まってしまう。
で、今回Dビットを作ってみた。要は断面がD形状の一枚刃のリーマのようなもの。
Dビット

これは説明すると長いので、別項で。
結果、上手いこと狙い通りの精度で穴を開けられた。

使い方は以下
旋盤でブランクをチャックして、刃物台にローレットホルダーを取り付ける。

ローレット切り作業 初期

上から見た図
ローレット切り作業 初期 上から


ローレットホルダーのノブを締めこんで旋盤を低速で回転させ、縦送りを掛ける。

ローレット切り作業中

適当な深さにローレットが出来るまでノブを締めこんでは縦送りする。
出来上がり。
ローレット切り作業完了



完成状態のノブ。
完成したローレットノブ

なんだか、ローレットのピッチの半分ピッチでできてしまった。
ちょっと慣れが必要なようだ。
これを何に使うかも、別項で。

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