ラベル

2017年8月20日日曜日

シフトノブアダプタを削る

何てことない削り物シリーズ3

車のシフトノブが、ポロンともげた。
アルミのノブとシフトレバーの棒の間に振動防止か断熱か、エラストマーが入っていて、これにひびが入って、芯のプラスチックも割れて脱落した。そんなに力がかかるところではないので、前のオーナが交換しようとして断念したのかしらん。
取り合えず友達に泣きついてみる。昔、使わなくなったシフトノブをあげたことがある。たしか2008年。その後、車を乗り換えて、使わなくなったはず。
即、返事が来る。あるという。お互い物持ちのよいことで。


前に使っていたときは、シフトレバーの先にねじが切って有ったので、ぐりぐりっとねじ込めばOKだったが、今度はΦ11のただの丸棒。とりあえずテープを張って押し込んだが、ぐにゃぐにゃしてぜんぜんだめ。分かりました、作りましょう。




シフトノブの穴はダブルDのテーパーなので、内パスで寸法を拾って、ジュラコンでコレットを作る。内径はΦ11のストレート。メタルソーでスリットも切って、こんな形。



次、コレットを押さえるカラーを作る。材料はA5056のΦ32が有ったので、それを使う。
(いつものA7075やら2017に比べて面が荒れやすくて削りにくい。)
ネジはノブに合わせてM21P1.5。首下は作ったばかりの親亀子亀で行ってみる。
折角だから、NCじゃないと削りにくい形で、ということで凹R20-R7の複合+前後の凸Rまで通しで削る。







完成。 もう少し苦労するかと思ったが、殊の外きれいに削れた。動画を撮っていた時は、バイトの前切れ歯がテーパと干渉してびびっていたけど、角度調整後は安定した。ちなみに、切り込み0.05mm、送りF150(荒取りならもっと送れる)、最後だけF30くらいで仕上げた。

取り付けると、こんな感じ。
カラーにレンチをかけてぐりぐり締める。
やっぱり、触るところは革がいいな。



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