英語では Lathedog というらしい。なんでだろう?噛んでるから?
使い方はこんな感じ。
両センターで受けたワークに取り付けて、面板の回転を伝える。
最近、両センター加工するものがあって、十数年前に間に合わせで作った回し金で作業した。
しかし間に合わせはやはり間に合わせで、収まりは悪いし、なんせ回転数を上げると振動が大きい。どれ、作るか、と。
せっかく作るので、ちょっと一工夫。面板と勘合するピンの位置をアジャストして重心調整できるようにした。
回し金の位置は勘合するワークの径によってずれるので、重心もずれる。
そこで、ML-210用の面板の長穴の範囲でピン位置をスライドさせて、回し金の重心が軸芯に一致させられるよう、CADで重心を確認しながら各部品寸法を決めた。対応ワーク径はΦ6~Φ26。
以下製作過程だが、丸物の写真はなし。
本体は、有り物のA2017 t=10.
Φ3のロングネックエンドミルで穴と外周を削る。外周は分離しないように薄皮1枚残す。今回0.3mmとした。
面取りして
裏返して再度面取り。
ここで薄皮も切り落とす。(薄皮厚より面取りが大きくないと段差が残る。)
途中で止めてクランプし直さないとワークをすっ飛ばしてしまう。(このパターンの加工を久々にやって、すっかり忘れていて危なくすっ飛ばすところだった。)
ねじを立てて完成。
部品一式
重心を調整する時は、ワークが自重で回転するようにセンターの押し付けを弱くして、回し金のピンが勘合しないように右側に寄せて仮留めする。
重心調整はばっちり。
調整ノブが右側に出っ張るので刃物を寄せられないのが邪魔になる場合があるかもしれない。